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酸棗仁 (さんそうにん) |
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クロウメモドキ科の落葉小高木サネブトナツメZizyphus spinosus Hu の成熟種子。 安眠、鎮静、精神安定、抗ストレス作用があります。止汗作用もあります。 一般に9〜18グラムを煎じて服用します。 お疲れ中年世代の不眠対策 大学で教鞭をとる51歳の男性の悩みは、夜、眠れないことだ。ぜんぜん眠れないわけではないが、寝つきが悪い。 疲れているはずなのに、蒲団に入ると目が冴えてしまう。そうなると考え事がいろいろと頭に浮かんできて、ますます眠れなくなる。さらに、やらなくてはいけないことなども思い浮かび、寝ていられなくなる。体も頭も疲れているのに休めない。 それでも二時間くらいすると、さすがにうとうとしてくる。ここで朝までぐっすり眠りにつければいいのだが、残念ながら眠りは浅い。 というのも、夢をよく見るのである。結局、深い睡眠をとることができず、朝起きたとき、すでに疲れている。 朝から疲れているせいか、神経過敏でいらいらすることが多い。疲れが溜まっているときには、わけもなく急にどきどきと動悸がすることもある。 そういえば最近、忘れっぽい。眠りが足りないせいだと思いたいが、どうなんだろう。昔のようにぐっすり眠って元気に毎日を過ごしたい。 五臓六腑とは機能を表す概念だが、そのうち「心」は循環器系や神経系の機能を指し、「肝」は情緒活動や調節機能を表す。この心や肝が弱ってくると、この男性のような症状が現れる。健忘も、心が弱った時に現れやすい症状だ。病気ではないが健康ともいえない、漢方でいう「未病」の状態である。 弱った心肝を補う生薬の一つに酸棗仁がある。酸棗仁はサネブトナツメの成熟種子である。ナツメの仲間であるが、種子が大きいので、この名がある。 安眠作用があり、心身が疲れたときや、夢をよく見て眠りにくいときに用いる。神経が過敏になって眠れないときにもいい。酸棗仁には精神安定と滋養の作用がある。また止汗作用もあり、疲れたときの多汗や寝汗にも効果がある。 先の男性は心肝が弱った人の例だが、心肝は文字通り「肝心」なところ。体調を崩す前に立て直す余裕が欲しい。 |
| エルネオス 2006年4月 |
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