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山茱萸 (さんしゅゆ) |
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ミズキ科の落葉小高木サンシュユCornus officinalis の果肉。
強壮作用があり、発育障害や老化現象に用います。頻尿や夜尿、多汗にも使われます。
一般に3〜9グラムを煎じて服用します。
疲れたときの寝汗は要注意 人材派遣会社で営業部長を務める49歳の男性は、ここ1、2年、寝汗をかくことが増えた。とくに疲れたときなどは真冬でもかく。夏はさらにひどく、朝起きると寝間着がぐっしょり濡れていることもある。スポーツでかくような健康的な汗ではなく、べっとりとした汗がじわじわと染み出てくるような感じがする。 この男性、40歳になったころから健康診断で引っかかることが多くなった。肝臓機能値や血糖値、血圧が高めに出るのだ。医師からは食事のことや運動不足を指摘されるが、体調不良の自覚症状がないので放ってきた。ところが数年前から、頭痛やのぼせ、肩こりやふらつき、思考力の低下、そして手足のほてりや寝汗などの不調を急に感じるようになった。 この男性のように体調がよくなくて体表からにじみ出るような汗を“虚汗”と呼んでいる。基礎的な体力の低下も見られるので、“腎虚盗汗”という状態である。汗と一緒に元気が漏れ出て、そして元気がないので汗がにじみ出る、という悪循環だ。 こういう場合、漢方では“渋精斂汗”という方法で対処する。人体にとって大事な元気の消耗を防止する固渋法の一つである。汗とともに生気の浪費も防いでくれる。 山茱萸は、この渋精斂汗作用が強い生薬の一つだ。汗や尿、大便、精液などがだらしなく出てくる症状を改善する。これらの症状は、慢性疲労などが原因で元気が失われているときに現れやすい。サンシュユの果実を使う。 山茱萸はさらに“腎虚”に効果がある。腎虚とは、成長・発育・成熟・生殖に深く関わる生命力そのものの衰えのこと。したがって、山茱萸は子どもの体質改善にも、大人の老化防止にも使われることが多い。例えば頻尿やふらつき、耳鳴り、足腰の衰えなどの老化現象にも効果がある。精力減退にもよい。単なる疲労時の栄養補給ではなく、元気が無駄に漏れ出るのを防ぐという点で、奥深い。 体調を崩して病気になってからでは遅い。その前に、漢方や養生で体質改善や体質の安定を図るようにしたい。 |
| エルネオス 2007年7月 |
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