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桂枝 (けいし) |
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クスノキ科ケイCinnamomum cassia Blume の若枝。 経絡を温め、気を全身にめぐらせる力があります。婦人科系の疾患に多用されます。 常用量は3〜9グラムです。煎じて飲みます。 血行改善による体調の回復 寒い時季が苦手な人は多い。単に寒がりというのではなく、冷えが引き金となって体調を悪化させてしまう。製薬会社の東京営業部長を務める53歳の男性も、そんな一人である。毎年、この季節に体調をくずしてしまう。 まず腰痛が悪化する。梅雨の湿った時季に腰痛を悪化させる友人もいるが、この男性の場合は、冬に調子がよくない。 昨年から五十肩にもなった。腕が痛くて上がらない。近所の病院で鎮静剤と消炎剤をもらっているが、一向によくならない。風呂で温まると痛みはいくぶんか和らぐが、そう長続きはしない。 かぜも、しょっちゅう引いている。ぞくぞくと寒気がし、熱を出したり頭痛が続いたり、鼻水や鼻づまりに悩まされたりする。寒さのせいで抵抗力が落ちているように感じる。仕事柄、自社製品で何とかしたいが、対症療法薬しかない。 手足はもちろん冷たく、握手をしてびっくりされることもある。指先が乾燥して、名刺入れから自分の名刺をさっと出せなかったり、お札を財布から出すのに時間がかかったりと、日常の細かいところで苦労することも多い。 寝る前の静かな時に動悸がすることもある。気になるとなかなか寝つけない。この症状は雑誌で見かけた「男の更年期」症状と似ているが、大丈夫だろうか。 この男性の諸症状の根本には、冷えによる血行不良がある。血行がわるいと痛みやこりの原因になる。自律神経にも影響して動悸や不眠を引き起こす。免疫力が低下するので、感染しやすく、かぜを引きやすくなる。冷えが悪化し、体調はますます悪くなる。 こういうときに血行を促進してくれる生薬に桂枝がある。単にからだを温めるのではなく、血行を促進して体調を改善してくれる。漢方では温通作用という。 桂枝は香辛料のシナモンと同類であり、ニッキの香りがする。血行促進だけでなく自律神経調整作用もあるので、動悸や不眠にも効く。心身ともに甘い香りで温めてくれるのである。 |
| エルネオス 2006年2月 |
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