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五味子 (ごみし) |
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モクレン科チョウセンゴミシSchzandra Chinensis Baill. の成熟果実。 気の漏出を防ぎ、体内の気を養います。慢性的な咳によく用いられます。 一般に1.5〜9グラムを煎じて飲みます。 “気”を保存して夏ばて緩和 ゼネコンの工事長を務める53歳の男性は、夏が苦手である。暑さに弱く、ちょっと動いただけでも汗をどっとかく。汗とともに元気まで流れ去るように、ぐったりと疲れてしまう。毎夏のこととはいえ、夏ばてが心身に重くのしかかる。 仕事柄、炎天下で日光を浴びることが多い。現場を何ヵ所も回る日もある。ヘルメットのなかは蒸し暑く、体じゅうから汗が流れる。 胃腸の具合もよくない。食欲があまりなく、便が柔らかくなる。酒を飲んだ翌朝は必ず下痢をする。 慢性的な発汗過多や下痢などが続いて倦怠感が生じている場合、漢方では収斂作用のある生薬を用いて改善に当たる。その収斂作用の強い生薬の一つが五味子である。チョウセンゴミシの果実を用いる。 五味子には、果実に甘味・酸味・辛味・苦味・鹹味(塩辛さ)の五味があるので、その名がある。果肉は酸味が強い。 収斂作用以外に、鎮咳作用も強い。慢性の咳嗽やぜんそく、痰、呼吸困難などにも使われる。 滋養作用もあり、疲労倦怠感や不眠などにも用いられる。精神神経系にも作用するので、思考力の低下、記憶力、注意力の減退などにも効果がある。中高年以降の強い味方である。 汗だけでなく、大便や尿、精液が漏れ出たり、脱肛や子宮脱などのように内臓が定位置からずれ落ちたりすることは珍しいことではない。これを「滑脱」と呼んでいる。おもな原因の一つが元気の消耗である。 気の作用の一つである固摂作用が機能しなくなった結果、滑脱が生じやすくなる。気の消耗と滑脱とは悪循環に陥りやすい関係にある。 せっかくの元気が汗や下痢とともに流出してはもったいない。夏は冷房のなかで安穏と暮らすのではなく、散歩程度でもいいから運動をするなり、熱い風呂につかるなりして汗をかいたほうがいい。しかし、度が過ぎては悪循環に陥る。 |
| エルネオス 2006年8月 |
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