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解説・説明
外に出かけたくない、会社に行きたくない、気分がすぐれない、家事や育児を投げ出したい、なんとなく体調が悪い、人に会いたくない−−このように感じるときって、だれにでもありますよね。でもそれが何週間か続いたり日常生活に支障をきたしたりするようになると、ちょっと心配です。

気分の落ち込みや無気力、憂うつ感はだれにでもある感情の動きで、抑うつとよばれます。心身の活力やエネルギーが低下している状態です。軽い程度の場合はうつ状態あるいは軽症うつ病とよばれ、これが数週間以上続くような場合がうつ病です。近年では、軽症うつ病の人が増えています。軽いうつ状態に対して気分障害とよばれることもあります。

精神的にはうつ状態ですが頭痛や動悸、めまい、食欲不振などの身体症状が同時に現れて、本人がうつ状態であることに気がつかない場合もあり、これは仮面うつ病とよばれます。いろいろな科に行きますが検査をしてもとくに異常が見つかりません。この仮面うつ病も最近、増加傾向です。

うつ病といえば昔は会社の倒産や離婚、親しい人との急な死別など悲観的な背景がある場合が多かったのですが、最近では職場や学校、家庭でのストレスが引き金になっている場合が圧倒的に多いようです。うつの人は、軽症の人も含めると人口の約5%いるといわれています。

うつ病を放置すると重症化し、最悪の場合、自殺を考えるようになります。うつ病で自殺をする人は交通事故の死亡者数より多く、年間に1万人以上いるとされています。早めに手を打つのがいいでしょう。

さて35歳の会社員の女性で、うつに悩んでいるかたがいました。朝起きるのがつらく、仕事にも意欲がわきません。めまいや立ちくらみもしょっちゅうあります。インターネットなどで調べると、どうやら自分はうつ病ではないかということになり病院へ行きました。やはり抗うつ剤が処方されました。

抗うつ剤を服用していると症状は軽くなり気分的にも安定してきますが、薬を手ばなすことができません。いったいいつになったら元の私に戻れるのかと不安感にもかられます。職場では昔のように明るく振舞っていますが、そのぶん帰宅後や朝の憂うつ感が重くのしかかっています。

うつ病になる人は責任感が強くまじめなかたが多いようです。仕事の失敗を自分だけのせいにして抱え込んだり、ひとしれずがんばり続けたりしているうちに、精神の身動きがとれなくなっていきます。几帳面で完璧主義な人柄は、仕事のできる有能な社会人といえますが、一方ではストレスをためこみやすく、うつになりやすいタイプでもあります。

人間だれしも継続的な過度のストレス状況に置かれると心身ともに衰弱し、自分を肯定する気持ちも弱くなるそうです。そうなると自分の存在意義や生きる目標などもわからなくなり、自分に自信がもてなくなり、なにごとに対しても無気力になっていきます。

長期にわたる疲労が累積して心身が弱り、その結果うつ状態になる場合もあります。ほうっておくと過労死なんてことにもなりかねません。ちょっとした疲れが慢性疲労そして過労ということになる前に対処してください。詳しくは「疲労倦怠感」の項も参考にしてください。

うつに対して漢方では、ストレスに対する抵抗性の向上、および心身の活力の充実、という、おもにふたつの方法で対処していきます。ストレスに対する弱さの程度は人によって違いますが、このストレスに対する許容量を大きくしていくのが一つ目の方法、そして弱った心身に活力とエネルギーを与えてうつ状態から回復させるのが二つ目の方法です。一般には、その人の体質や状況に応じてそれぞれに適した漢方生薬がバランスよく調合されます。漢方には七情内傷といって感情があるレベルを超えたときに心身がバランスを失い病気になることがある、という考えが昔からありますので、うつに対して効果を表すことがよくあります。

先の女性の場合も、川楝子、石菖根、黄耆、黄精などの生薬を服用してもらうことにより、2年間服用し続けた3種類の抗うつ剤が4ヵ月後には不要となり、1年後にはすっかりもとの精神状態にまで回復し、漢方薬も必要なくなりました。

日常生活においては、とにかくしっかり休養をとることが重要です。また食事も穀物や野菜、小魚類を多めに、消化のよいかたちでとるようにするといいでしょう。

家族や周りの人も接し方に気を使い、その人の回復をやさしく支えるのが大切です。本人はがんばろうと思ってもがんばれない状況にいますので、あまり励まさないようにしてください。それがまた新たなストレスになってしまいます。うつ病の人は一見なまけているかのように見えますが、本来しっかりした社会人であることを忘れずに接するようにしましょう。

最近パニック障害のかたも増えています。理由がはっきりしないまま、突然、動悸や息切れ、手足の震え、息苦しいなどの症状が現れる病気です。救急車で病院に運び込まれることもありますが、検査をしても異常は見つかりません。さらに一度この発作を経験すると、また同じような発作が起こりはしないかと不安になり、外出もままならなくなります。この場合もうつの改善と同じような方法で対応することにより精神の安定が取り戻され、自然に回復していくことが多いので、ここに追記しておきます。
西洋医学では
うつ病やうつ状態にはおもに抗うつ剤が使われます。抗うつ剤は脳神経を直接刺激して神経伝達物質の量を増やし、精神活動や感情を薬でコントロールします。副作用がありますが、最近では特定の神経伝達物質にのみ働きかける抗うつ剤もあり、副作用は軽減されています。デプロメール、ルボックス、パキシルなどの選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)やトレドミンなどのセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(SNRI)がそれです。ただし吐き気や眠気などの副作用や、効き目が十分でない例も少なくないようです。なお抗うつ剤は効果が現れるのに約2〜3週間かかります。

症状によっては抗不安薬や睡眠薬が使われることもあります。

おもな漢方薬
うつ病には、その人の体質により、さまざまな漢方薬が使われます。おもな漢方薬は以下のとおりです。


主な症状など 漢方薬
憂うつ感 開鬱種玉湯、四逆散、など
落ち込み 越鞠丸、調肝湯、など
やる気が出ない・無力感 黄耆建中湯、カッ香生気散、など
情緒不安定 柴胡疏肝散、柴芍竜牡湯、など
緊張しやすい 帰脾湯、滋水清肝飲、など
不安感 甘麦大棗湯、帰腎丸、など
喜怒哀楽の感情が減った 牛車腎気丸、挙元煎、など
物忘れがひどくなった 大補元煎、滋陰至宝湯、など
疲労倦怠感 両地湯、養精種玉湯、など
不眠 黄連解毒湯、酸棗仁湯、など
肩こり 当帰散、当帰四逆湯、など
頭痛、頭重感 逍遥散、四苓湯、など
動悸、不整脈、息切れ 艾附暖宮丸、当帰湯、など
めまい 知柏地黄湯、滋陰降火湯、など
息苦しい 炙甘草湯、香リョウ丸、など
のどのつかえ 蒼附導痰丸、半夏厚朴湯、など
食欲不振 六君子湯、補中益気湯、など

(複数の症状が当てはまる場合は、漢方薬もまた別のものになります)

あなたに合った漢方薬ですと、飲み続けるうちに体質が改善され、ストレス抵抗性が高まり、気力が充実し、気分がゆったりしてきます。病院の薬も少しずつ減っていくことでしょう。うつ体質そのものを漢方薬で改善してみてはいかがでしょうか。

あなたに合った漢方薬がどれかは、あなたの体質により異なります。自分にあった漢方薬が何かを知るには、漢方の専門家に相談し、自分の体質にあった漢方薬を選ぶようにするのがいいでしょう。

 
参考症例・エッセイなど
 
以下の症例・エッセイ・関連ページも参考になさってくださいませ。
自分にあった漢方薬に出会うには?
 
自分にあった漢方薬を入手するためには、専門家のカウンセリングを受けるのが第一です。漢方の専門家が、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を処方します。詳しい解説については、こちらをご覧ください。または下記の連絡先まで、お気軽にご相談・お問い合わせください。


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