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首から上の病気や
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かぜを引いて頭がズキズキしたり睡眠不足で重い頭痛を抱え込んだりと、頭痛は日常的に経験する症状です。しかしそのような一
時的な頭痛ではなく、繰り返し襲ってくる頭痛に悩まされたり、日常的に重くのしかかる頭痛に困り果てたりする、いわゆる頭痛もちのかたもいらっしゃいます。ちょっとした痛みなら市販の鎮痛剤でやり過ごすのもいいでしょうが、それがしょっちゅう繰り返されるようなら漢方で根本的に改善するのも手でしょう。
ここでは慢性的な頭痛について見ていきます。日本人の四人にひとりは頭痛もちといわれています。
31歳の女性で頭痛もちのかたがいました。仕事はパソコンに向かう作業が中心です。オフィスは空調がよくきいており夏場でも
寒いほどです。同じ姿勢で画面に向かい続けるせいか、いつも肩や首が硬くこっており、頭も重い感じです。そして月に1回か2
回、ズキンズキンと脈打つような激しい頭痛に襲われます。ひどいときは吐き気を伴うこともあります。
漢方では頭痛を改善する処方を組む場合、どのように痛むのかを詳しく尋ねます。頭痛にはこの漢方、という単純なものではありませ
ん。おもなタイプは「ズキズキ、ガンガン」「頭をきつく締めつけられる痛み」「目をえぐりとられるような痛み」「きりで刺されるような痛み」です。
「ズキズキ、ガンガン」は頭の血管がふくらんだときに痛む頭痛です。頭の片側やこめかみの辺りが痛んだりします。ひどいと吐
き気をもよおします。釣藤鈎や菊花、蔓荊子などの漢方生薬が血流を整えて痛みをやわらげてくれます。頭痛の中では一番多いタイプです。西洋医学の片頭痛にあたります。血管周囲の炎症とも関係しているようです。
「頭をきつく締めつけられる痛み」はストレスや緊張の持続で頭の筋がこっているときに起こる頭痛です。首や肩のこりもあり、
めまいや耳鳴りを伴う場合もあります。なにか重いものをかぶせられたように感じることもあります。ひどいと一日中痛みがつきまといます。白芍や香附子などの生薬が効果的です。西洋医学では緊張型頭痛とよばれます。
「目をえぐりとられるような痛み」はストレスと血管の膨張の両方が関与して起こります。眼の奥が熱く感じたり涙や鼻水が出る
こともあります。西洋医学では群発頭痛といいます。竜胆、黄連などの生薬を使います。
「きりで刺されるような痛み」は血流が停滞して痛むタイプです。冷えとも関係しています。夜間に痛みが悪化することが多いよ
うです。当帰や川 、丹参などの生薬が効果的です。
さらに頭部には多くの経絡が通っており、頭のどの部分が痛むかによってどの臓腑機能をおもに改善すればよいかということとも
関連してきます。頭痛の部位によって使用する生薬がある程度異なってくるのです。
先の女性の場合は川 や当帰、菊花、蔓荊子で血流を整えて痛みを取り去り、白芍などでこりをほぐし、細辛などの生薬で体を温
めることにより、慢性的な頭痛から開放されていきました。
ふだんの生活の中ではストレスをためずにじょうずに休息をとり、心身をいたわってあげましょう。とくにデスクワークやパソコ
ン作業が続く場合はこまめに休みをとって体を動かすだけでも効果的です。ゆったりした深い腹式呼吸もお勧めです。朝晩や仕事の休み時間に意識してゆっくり呼吸する習慣をつけるといいと思います。また睡眠時間もしっかりとりましょう。
ハードな仕事で緊張が続いた直後の、ふっと気のゆるんだ瞬間にガンガン型の激しい頭痛に見舞われることもありますので、ふだ
んから無理をしすぎないことも大切です。まぶしい光や騒音が引き金となる場合もあります。すでに痛むときは冷たいタオルや氷まくらで頭部を冷やして静かに休むのが一番です。
一般にゆっくりお風呂に入ったり軽い運動をするのも効果的ですが、ズキズキ・ガンガン型の場合は逆効果になる場合もあります
ので注意してください。またコーヒーを飲むと少し楽になる場合もありますが、逆に飲みすぎると頭痛が激しくなる場合もありま
す。
なお、まれにですが、突然殴られたような激しい頭痛など、ふだん経験しない痛みを感じる場合もあります。そのような場合は救
急処置をする必要があります。くも膜下出血や脳腫瘍、髄膜炎など一刻をあらそう病気の可能性もありますので。
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一般の解熱鎮痛剤のほかに、片頭痛には脳神経に作用して脳の血管を収縮させるエルゴタミン製剤(麦角アルカロイド)やトリプ
タン系製剤、緊張型頭痛には緊張や不安をやわらげる抗不安薬や抗うつ剤あるいは筋弛緩薬が用いられます。群発頭痛には片頭痛と同じくエルゴタミン製剤が用いられるほか、純酸素吸入法が行われる場合もあります。
エルゴタミン製剤の場合、吐き気やめまい、手足のしびれなどの副作用がしばしば生じます。慢性化すると効果がうすれたり禁断
症状が出たりします。また全身の血管にも作用しますので狭心症や心筋梗塞、高血圧の人は使用できません。
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緊張やいらいら、不眠を伴う場合は天麻鈎藤飲、めまいや疲労感を伴うときは大補元煎、動悸や神経疲労もある場合は加味四物
湯、吐き気がひどいときは半夏白朮天麻湯、きりで刺されたような固定痛のときは通竅活血湯などを用います。
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