-病気・症状別の解説-
(胸・腹・手足の症状)
便秘
便秘には、大腸の緊張がゆるんで蠕動運動が弱くなり便が出にくくなるタイプや、逆に大腸の運動が強すぎてけいれんを起こし便通が悪くなるタイプなどがあります。精神的ストレスや過食、虚弱体質、自律神経系の緊張、老化、冷え症などが原因となる場合もあります。それ以外に、腸の狭窄や癒着により腸管が狭くなって便が通りにくいためにおきる便秘もあります。
一般には下剤が用いられることが多いのですが、あくまでもその場しのぎの対症療法であることはお忘れなく。下剤に頼りすぎると本来の腸の反射が鈍くなります。もちろん便をおなかにずっと持っておくと体に弊害があるので下剤も必要ですが、並行して便秘体質の改善も行ってください。また多くの下剤には習慣性がありますので、癖になったり、下剤がないと排便がなくなったり、下剤の必要量が増えていったりしますので注意が必要です。
漢方薬には便秘体質を改善する働きがあります。
32歳の女性で、便意はあるがなかなか排便できず、出ても細めの便が少量出るだけですっきり出ないというかたがいました。疲れやすく声の小さい女性でした。このかたは漢方では虚秘とよばれる便秘体質で、大腸の元気が足りなくて便が出にくくなっているタイプです。こういう場合は黄耆や膠飴などの漢方生薬で元気をつけて便秘体質の改善を進めます。10年来のお付き合いの便秘でしたが半年後にはいい感じの排便ができるようになり、その後漢方薬の量を少しずつ減らして1年後には漢方薬なしで自然なお通じがつくようになりました。
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