-病気・症状別の解説-
(精神・神経)
不眠症
不眠症に悩む33歳の女性がいました。仕事が忙しく寝る時間が不規則なのが原因かもしれませんが、とにかく寝つきが悪いのが悩みの種です。寝ようと思って部屋の電気を消しても目がさえてなかなか眠れません。ひどいときには布団に入ってから2、3時間も眠りにつけません。おまけに眠りが浅いようで、夢をよくみます。おかげで逆に昼間に眠くて頭が重く、仕事の効率が上がりません。
半年前に病院へ行って相談したところ睡眠薬が処方されました。薬を飲むとすぐ寝つけますが日中に倦怠感を感じます。現在は薬がないと眠れない気がしてほぼ毎日睡眠薬を飲んでいますが、くせになるのが怖いし、もとのような自然な眠りを取りもどしたいと思い、漢方薬を飲むことにしました。
この女性は、夜間にまで昼間の陽気が影響を残し、陰気が十分充実していないために寝つきにくいケースです。このような場合は酸棗仁や柏子仁などで夜間の陰気を補って精神活動を落ち着かせ、同時に過剰な陽気をしずめるために黄連や山梔子などを少量用いて治療を進めます。この女性の場合は漢方薬の服用を始めて2ヵ月後に睡眠薬がまったく必要なくなり、3ヵ月後には陽気をしずめる生薬も不要になり、5ヶ月ほどで漢方薬の手を借りずに自然に眠れるようになりました。
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