薬石花房 幸福薬局
トップページ > 症状・病気別に探す > 【美容と漢方:総論】美容はからだの内側から!  > 正しい知識を身につけて、自分に合った美容法を知る
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 世の中には、いろんな情報が飛びかっています。あれも体によさそう、これも体によさそう、なになにリンゴでダイエット? 今度はカレーでダイエット? ・・・これらの中には、正しい情報もありますし、あなたの体質に合った情報もあります。でも中には間違った情報や、無責任な情報もあります。中国から輸入されたいわゆるダイエット用健康食品による被害が問題になっていますが、これなどは無責任な情報を信用したばかりに多くの人が被害を受けた例です。

 さてさてそんなに大量の情報の中から、どうやって正しい情報を選びとればいいのか、そしてどのようにして自分に合った健康法や美容法やサプリメントや化粧品を選べばいいのやら・・・。そのために一番大切なのは、自分自身が正しい知識を身につけることです!
良いも悪いも取り混ぜて数あるあまたの情報のシャワーから自分自身を守るためにも、まずは正しい情報を身につけてください。

■■皮膚について知る■■

 人間の皮膚は、表面から角層・表皮・真皮・皮下組織と重なっており、からだ全体を包んでいます。皮膚は、体内の生命活動が環境の影響を受けて混乱されることなく一定条件で行われる働きをしています。また人間のからだの約70%を占める水が体外に漏れるのを防いだり、外部からの細菌やウイルスの侵入を防いだりしています。皮膚は、広げると約1.8uあり、その重さは約4〜6sほどになる、人体で最大の臓器です。

 皮膚には毛穴と汗孔とがあいており、毛穴の奥には皮脂腺があります。皮脂は皮脂腺でつくられ、毛穴から流れ出て皮膚の表面をおおいます。汗は汗孔の奥にあるエクリン汗腺でつくられ、体表に出てきます。エクリン汗腺からの汗は気温が暑いときに出てきて、その気化熱で体温を下げる働きをしています。それ以外に思春期になってから腋窩や乳首・陰部などで発育してくるアポクリン汗腺というものもあります。アポクリン汗腺は、エクリン汗腺のように直接皮膚の表面に開口しているのではなく、毛穴の奥のほうに開いています。アポクリン汗腺から出る汗は、量としては少ないのですが、たんぱく質の含有量が多いために独特のにおいがします。

 肌の表面は皮脂腺から分泌された皮脂でおおわれており、そのおかげで角層からの水分蒸発が防がれています。また角層内にある細胞間脂質やそれが分解されてできたアミノ酸が角層内で水分を保持する役割を果たしています。こういうアミノ酸のように角層内で水分を保持する物質を保湿成分とよんでいます。保湿成分が適度の水分を保持して角層が潤っているとき、肌は柔らかく滑らかです。

■■乾燥肌と脂性肌■■

 乾燥肌(ドライスキン)は、角層内の水分量が減少した状態です。脂分ではなく、水分が少ない状態です。乾燥肌はかさかさとざらついて、きめが粗くなります。また角層が保持できる水分が少ないので顔を洗ったあとにつっぱります。正常な角層には適切な吸水能力と水分保持能力があるために肌の潤いを保つことができますが、角層内の保湿成分が少ないと肌は乾燥します。また肌の表面をおおう皮脂の量が不足している場合も、角層からの水分蒸発が進んで肌が乾燥します。

 脂性肌(オイリースキン)は、皮脂の分泌量が過剰な状態です。顔全体やTゾーンが光っており、毛穴が開いています。皮脂の分泌量はホルモンの影響などを受けて変化します。

 肌の乾燥状態や皮脂の量は、ちょっとした疲れや睡眠不足、食事の不摂生、精神的なストレス、ホルモンのバランスなどによっても変化します。

 乾燥肌や脂性肌は、西洋医学では乾皮症や皮膚炎など病気としてあつかわれる場合以外は、一般に治療の対象となりません。美容上の問題としては、美容外科や皮膚科、エステティックサロンなどで対応しているところもあり、おもにクリームや乳液・軟膏によるスキンケアやケミカルピーリングなど、からだの外部からの治療が中心となります。

 一方、中医学(漢方)では、内臓の機能や心身のバランス、またホルモンの状態を調整し正常化することにより、肌の調子をととのえます。漢方薬の働きにより皮脂の分泌量や角質内の保湿成分量が調整されるなどして、角質に保持される水分量が適正化されていると思われます。からだの内側から肌の状態を改善することになります。

 漢方薬の服用により乾燥肌や脂性肌から正常な肌に回復することは実際によく経験します。

■■漢方生薬ですべすべなお肌を■■

 たとえばAさんの場合。Aさんは28歳の女性で、会社のOLです。皮膚科に通院してもなかなかニキビが治らないので漢方で体の内側から根本的に改善したい、との相談です。Aさんは礼儀正しくにこやかな女性。ただ仕事や家庭でのストレスを抱え込んでしまうタイプのようです。お通じは便秘と下痢を繰り返し、お小水はわりと近いほう。これまでとくに大きな病気をしたことはありませんが、生理前に気分が落ち込んだりイライラしたりしやすく、また問題のニキビも生理前に大きいのができたりしやすいとのことです。

 Aさんはストレスが原因で微妙に体内の調子が崩れ、体内でいろいろなものの流れが悪くなっています。その結果、流れが悪くなって体内にたまったものがニキビというかたちで現れてきていたのです。このような場合は漢方道の必殺技B「サラサラ流す」とA「捨てる」とを使って改善に当たります。気の流れをサラサラにしてストレスの影響をやわらげ、さらに体内にたまった余分なものを捨てる体質づくりをするわけです。その結果、ニキビは自然に消えるはずです。具体的な漢方薬としては、「サラサラ流す」ために柴胡や白芍や香附子などの生薬を使い、「捨てる」ために金銀花や知母などの生薬が適しています。

 Aさんはそのような漢方薬を煎じて飲み続け、約半年でニキビがきれいになくなりました。そして「実は肌が脂っぽくてテカテカ光り、お化粧ののりもよくなかったのですが、その悩みもすっかりなくなって、もう本当に助かります」とのことでした。その後Aさんには漢方薬をやめてもらいましたが、それ以降もニキビが出ることもなく、オイリースキンも解消されたままのようです。

 もうひとつ、Bさんの場合。BさんもOL、26歳。こちらは逆に乾燥肌が悩みです。一年を通じて肌は乾燥するほうで、とくに秋冬には下着があたる部分や柔らかいところなどがかゆくなって仕方がないとのことです。肌はカサカサして、魚のうろこのような感じになっています。乾燥のせいか、頬のあたりが少しピンク色をしています。また冷え症で手足の先が冷えやすいのですが、顔はわりとほてりやすくて運動をするとすぐに顔が赤くなるそうです。

 Bさんの場合は、必要とされる水分が体の隅々まで運ばれないために皮膚が乾燥し、また水分が不足している分、顔の皮膚の表面がほてったり赤くなったりしやすくなっている状態です。この場合は漢方道の必殺技@「補う」に加えて少しA「捨てる」を使って改善に当たります。肌に水分や皮脂を補いつつ、赤面しやすい要素となる熱や赤みを捨てる体質を作るわけです。Bさんの場合は、漢方生薬としては「補う」ために熟地黄や麦門冬や天門冬、また「捨てる」ために淡竹葉や黄柏などがいいでしょう。

 なお乾燥肌や脂性肌に用いられる漢方薬は、肌の状態や特徴、それにひとりひとりの体質によって大きく違ってきます。乾燥肌にはこの漢方がいい、脂性肌にはこの漢方がいい、などという簡単なものではありません。漢方薬を飲む際は、中医師など漢方の専門家のカウンセリングを受けて、自分に最適な漢方処方を選ぶようにしてください。

 漢方薬は信頼できるところで。「よくない漢方薬局の見分けかた」についてはこちらをご覧ください。  そして毎日のスキンケアとともに日々の養生(日常生活での健康管理)もお忘れなく。食事は野菜を中心にして夜遅くの飲食をひかえる、タバコをひかえる、睡眠時間や食事の時刻など規則正しい生活を心がけるなどなど、自分の美肌を自分で守る努力が最低限必要ですよ。

★ 漢方道・四つの必殺技 ★

  1. 「補う」
    足りない元気や潤いは、漢方薬で補いましょう。
  2. 「捨てる」
    体にたまった余分なものは、漢方薬で捨てましょう。
  3. 「サラサラ流す」
    漢方の力で血液や気をサラサラ流し、キレイな体内を維持しましょう。
  4. 「バランスを調える」
    内臓機能のバランス・心身のバランス・ホルモンのバランス・・・漢方の得 意技はバランスの調整にあり。

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自分にあった漢方薬を入手するためには、専門家のカウンセリングを受けるのが第一です。漢方の専門家が、あなたの体質を判断し、あなたに最適な漢方薬を処方します。詳しい解説については、こちらをご覧ください。または下記の連絡先まで、お気軽にご相談・お問い合わせください。


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